それぞれクセがあり、今まで慣れ親しんできたフォームがあると思います。
長年体に染み込ませたフォームを修正するのはとても大変な事ですが、
少し考え方を変えるだけで体に負荷をかける事なく、楽に投げる事が出来るかもしれません。
もう一度見直してみてはいかがでしょうか?
体重移動がスムーズで、怪我をしにくいフォームだと私が思うのは涌井投手のフォーム。
昔で言えば桑田投手。左で言えば工藤投手だと思います。
とりあえず、涌井投手のフォームを見てみましょう。
一つ一つ説明していくと、とても長くなってしまうので要点のみ。
・スムーズな体重移動(後にプレートを蹴る事を考えれば、もう少し沈むようにして投げると
脚力をフルに使わずにできると思います)
・踏み込みが広く安定し、踏み込んだ後の左足が地面に垂直になるので、股関節に力を溜めている
(踏み込み位置、股関節に力を溜めているので、「球のキレ」を下半身で作れる)。
・左肩がギリギリまで開かない(左腕の使い方)。
・持ち球がギリギリまで見えない(右腕の押し出し方)。
・打者により近いリリースポイント。
などなど。
また、私の個人的な意見では、左足を上げる時は必ず曲げたほうが良いと思います。
伸ばしたほうがダイナミックに見えるかもしれませんが、それだけです。
なぜかと言えば、バッティング時のバックスイングと同じで、テイクバックには力を溜める為に
足を上げるという意味があるからです。
足を伸ばして、その場で体と垂直(前方)に足を上げても、形だけで力は溜まりません。
伸ばしたまま力を溜めようとすると、かつての村田兆治投手ようなフォームにしなければ、
体重移動はスムーズに行われないと思います。
それに、軸足に掛かる負担も大きいです。余程のしっかりとした脚力が無ければ、
フォームが安定せず、コントロールも定まらないと思います。
ですので、涌井投手のように「自分の体に左足を絡ませる」ようなつもりで足を上げたほうが
下半身も安定しますし、何より体のブレが少なく投げやすいと思います。
また、セット/クイックへのフォームも、そのほうがワインドアップ時と変化が少なく投げやすいと
思います。