今シーズン意識したほうが良いこと

いよいよ野球シーズン到来といったところでしょうか。


さて、今回は昨シーズンのチームの結果を基にして、
今シーズンの練習や試合の中で意識しておいたほうが良いことを書いていきます。
これ以降に書く事を個々で意識し、それがチームとしての考えになっていけば、
どんなチームにも負けない常勝チーム=試合に勝って喜び、楽しめる事ができるチーム
なれるはずです。

ただし、どれも難しい内容ではありません。
また、【応用編】はあくまで基本的な事ができてからにしてください。

■メンタル編

・一球入魂


我々のチームは対戦チームにも恵まれ、グラウンドも確保して頂いて、
週に一回以上野球ができる恵まれた環境にあります。
そんな中で
「自分が三振しても誰かが打ってくれる」
「今日打てなくても、来週頑張ればいい」
「自分の一つのエラーで試合は決まるものじゃない」
「どうせ自分は素人だから」
こういった考えを持つ人がいれば、試合に勝てる勝てないの次元の話ではなく、
せっかく集まった仲間で共有している時間を、ドブに捨てるだけの結果になってしまいます。
どんな時でも一球入魂。今日と同じ明日はありません。

・常に他人を考える


キャッチボールで一番大切なこと。
それは「相手が捕りやすい位置にボールを投げてあげること」
そして、「相手が喜ぶように大切に捕球してやること」です。
ボールが汚れていれば、拭いて相手に渡すこともそうですし、
走者が分かりやすい大きなアクションでコーチングしてあげることもそうです。

・昨日よりも今日。今日よりも明日。

何かを楽しむ一番簡単な方法は、その技術を上げたり、少しでも上手くなって、
少し前の自分を超えていく事だと思います。
一回一回の機会を大切にして、その機会を無駄にせず、
何か課題や目標を持って望むことはとても大切なこと。

例えば、私の昨年の一試合目の課題は
「投手にきちんとボールを返すこと」
「バットにボールを当てること」でした。
その課題や目標のレベルは個々で違うと思います。でもそれで良いのです。
どんな簡単な課題でも良いのです。

人によっては「見逃し三振をしない」「キャッチボールでは全球胸に投げる」という
目標の人もいるでしょうし、「全打席安打を打つ」という目標を持って
試合に望む人もいるでしょう。
課題や目標はどんな簡単な事でも良いのです。
大切なのは、自分を客観視して課題や目標を持って望むこと。
そして、その課題や目標を一つ一つクリアして、
少しづつそのレベルを上げていくこと。
これが一回一回の練習や試合を無駄にせず、野球を楽しむ為のポイントであり、
大切なプロセスだと思います。

■守備編

・常に自分の所に打球が来ると思って守備をする


それが、打球への一歩目を早くするか、遅くするかの境目になります。

◇ゴロの捕球


・膝をしっかり使う


低いゴロは、もちろん膝をきちんとたたんで低い態勢でないと「腰が高い状態」となり、グローブが地面に届きません。
場合によっては、膝を付いて捕球しても良いでしょう。
高く弾むゴロでも、一番捕球しやすい胸の辺りで捕球するには、膝を柔らかく使って高さを調節してやらなければなりません。
どんなゴロでも、実際ボールを掴むのはグローブですが、そのグローブで捕球しやすい位置に体を動かすのは下半身であり、膝だと考えてください。
「膝でボールを捕れ」。これも基本中の基本になります。

【ゴロの捕球/応用編】

ワンランク上のプレーを目指す人向けです。

・利き手側で捕球する


素早い送球に繋げる為には、体の正面よりも利き手側の半分で捕球すれば、
より素早く送球の態勢に入れますよね。
右利きの人は打球を右足首付近で捕球できれば、
よりクイックに素早く繋がりやすくなる為です。
メジャーリーグでは基本通り「ゴロを正面で捕れ」と
徹底的に教え込まれるそうです。
例えば、遊撃手がゲッツーの機会のゴロを右側で捕球しようとすると、
二塁手や一塁手からは遊撃手の体で見にくくなってしまい、
次のプレーへの移行がコンマ数秒遅れてしまうからというのが理由だそうです。
しかし、我々が行っている草野球では、確実に一つのアウトを
取る事が重要になってきます。
ゲッツーの確率を考えるよりも、より本塁に近い走者を確実に
アウトにするスピードと確実性を上げる事を目指したほうが大切だと思います。

・片手で走りながら捕球する

主に外野手向けですが、スコアリングポジションに走者がいる場合など、
低いゴロを後ろからダッシュして捕球する練習を行いましょう。
ゆっくり捕球していては間に合わない場合などで効果的です。
その時も重心を低くしておかないと、途端にピンチになってしまうのは周知の事実です。

◇フライの捕球


・落下点まで、まず走る


ボールをラクに捕球するには、何よりもボールが落ちてくる地点まできっちり入り、
落ちてくるボールを待って捕球体勢に入る事です。

・ボールを捕るのもタイミング


グローブを出したまま落下点に走る。グローブを出したまま捕球を待つ。
このような動作は、とても捕球しづらいという事は、昨年からずっと書き続けてきました。
ほんの少しのコツだけで、プレーは劇的に変わります。

【フライの捕球/応用編


ワンランク上のプレーを目指す人向けです。

・少し後ろから前に出ながら捕球する


こちらも走者がいる場面で有効ですが、捕球後の「送球」という事も
意識した捕球の仕方です。
勢いをつけて投げると、送球時の体重移動がスムーズになり、
勢いのあるとボールが投げれるようになります。

◇送球


・ワンバウンド送球


「正確に」投げる基本です。また、山なりのボールよりも速く、正確な送球ができます。

・クイック


これも重要ですが、決して「捕って、肩にもってきて投げる」形がクイックではありません。
素早く、送球までの時間を短縮するのがクイックの基本です。

【送球/応用編】


ワンランク上のプレーを目指す人向けです。

・スナップスロー


これを覚えておくと、短い距離(挟殺プレーやゲッツー時など)の送球時に
とても楽にプレーができるようになります。
また、フォームもコンパクトになり、速い送球ができるようになります。

■打撃編


・ストライクゾーンを覚える


これを覚えていなくてはヒット・四球を得られません。

・見逃し三振をしない


見逃し三振のデメリットは昨年も書いてきました。

・四球をもらう事は重要


「打てる球」と「打ってヒットにできる球」とは違います。
「打ってヒットにできる球」が来ず、ストライクゾーンから
コースが外れていば、それは「ボール」です。
四球と安打はイコールと考えてください。故に満塁で四球を選べば
打って走者を還した事と同じで「打点」がつくのです。
特に回の始めの打者になった場合はこの事を頭に入れておいてください。

・タイミングが大事


どんなに鋭いスイングができても、ボールに当たらなければヒットにはなりません。
きちんと体全体でタイミングを取るようにしましょう。

・何がなんでも塁に出る気持ち


打者は成績を考えなければ、「安打」、「四死球」、「振り逃げ」、
「エラー」と、これだけ塁に出るチャンスがあります。
エラーで塁に出て1点を得ても、1点は1点です。
そのまま守りきればチームは勝利を得られます。
塁に出なくては得点を得られるチャンスは0%になります。
成績は、あくまで後から付いてくる結果と思ったほうが、楽に打席立てると思います。

【打撃/応用編】


ワンランク上のプレーを目指す人向けです。

・チップの仕方を覚える


自分の好きな球がなかなか来なければ、わざとチップ(ファウル)をして、
好きな球を待つことも大切です。
コツとしては、「ボールの下側を手首で振る」感覚です。
体全体を使って力一杯のスイングをしなければボールは鋭く前へは飛んでいきません。
インパクトに入った瞬間に「待ってたボールと違う」と思ったら、
力を入れずボールの下側をかするイメージで手首だけで振ると、
ファウルになりやすくなります。
ただし、かするポイントはあくまで下側。上側だとチップし、
そのまま捕手のミットに収まる危険もあります。
また、思い切り振ってしまうとキャッチャーフライになりやすくなります。

■走塁編


・最短距離よりも、最速距離を考える


ランニングホームランを狙えそうな打球が打てた場合、
考えなくてはならないのは「ホームベースに最速で回れるコース」をイメージする事です。
二塁まで最短距離のコースをとっても、ホームまでのコースにロスを生じては意味がありません。
「どう回れば最速で目的の場所に到達できるか」を頭ではなく体で覚えておく事は大切なことです。

・スライディング


出来ていない人は「怪我をしないスライディング」を早々に身につけましょう。
スライディング時に重要なのは、
「スライディングができるだけのスピード=スピードを落とさない」
「お尻で滑ること」
「手をつかない」

・スタートはダッシュでなくてはならない

盗塁の成功の5割はスタートで決まると考えています。

【走塁/応用編】


ワンランク上のプレーを目指す人向けです。

・フックスライディング


これは浅くスライディングし、野手がボールをこぼした場合などに備えて
次の塁を狙えるように走っているスピードを使って立ち上がる事が重要です。
この時絶対にしてはならない事は「地面に手をつかない」ことです。
浅くスライディングするコツは、スライディング時に体重を前方向にもっていき、
スネで滑るイメージをもつことです。
スライディングの上手い選手ほど、お尻が汚れません。

■投球編

・打者を考えず、捕手とのキャッチボールだと思って投げる


ブルペンでは球の走り・制球共に良いのに、いざマウンドに上がると
逆の結果になってしまう人が一般的に多いです。
俗に「マウンド度胸」などと表現されますが、打たれる事を恐れず、
淡々と捕手の構えた所を目掛けて、ブルペンのマウンドでも実際でも
平常心のまま投げれる投手こそが、安心してマウンドを任せられる投手だと思います。
いざ打たれた時の為に、自分以外に8人もフィールドを守っているのですから。

・コントロール


投球時に一番大切なのはコントロールです。投手はいかに四死球を抑え、
甘い球を投げずに、低目に制球できるかが鍵となります。

・基本は直球


何はなくともストレートの威力とコントロールが大切です。
伸びのあるストレートがあればこそ、鋭いスライダー、
手元で落ちる変化球は活きるのです。

・クイック


塁が詰まっている状態、三塁のみに走者を背負った状態以外では、クイックは絶対です。

【投球/応用編】


ワンランク上のプレーを目指す人向けです。

・時と場合によって、足の踏み出し方を変える


どうしてもボールがコントロールできない時、思い切り投げたい時、
そんな時には踏み出す足の出し方を少し変えてみると良いかもしれません。
具体的には右投手の場合、左足を真っ直ぐ打者方向に踏み出すのが基本。
コントロールをつけたい時には、その踏み出す足を
少しだけ左側(一塁側)へ踏み出して投げる。
力一杯投げたい時は、右側(三塁側)へ踏み出して投げてみましょう。
左側へ踏み出した場合、体が少し開き威力は落ちますが、
コントロールがつけやすくなります。
右側の場合は、体を思い切りひねて投げなくてはならないため、
腰に力が入り、制球よりも勢いを意識したボールが投げられると思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt=""> <pre lang="" line="" escaped="" highlight="">

Spam Protection by WP-SpamFree