ウォーミングアップの重要性 〜筋肉痛編〜

野球に限らず何らかの激しいスポーツを続けると、筋肉痛が起きますよね。
それは年齢に限らず、誰にでも起きる事だと思います。

まず筋肉痛の仕組みについて。
激しい運動を行うと、当たり前ですが部位に関わらず体の筋肉を使います。
その時に体内で起きている事は以下の2つ。

1.筋組織の損傷、炎症。

筋肉が激しく使われると筋組織が目に見えないレベルで傷つき、痛みを出す物質が出て、
神経を刺激し痛みを感じるようになります。

2.乳酸が溜まり、筋肉が硬くなる

普段、私たちは酸素や糖分などをエネルギーに変えて活動しています。
激しく運動をする時には、いつもより糖分が消費され、乳酸もたくさん生まれてしまうのですが、
その乳酸が溜まっていくと、筋肉が硬くなって伸縮しにくくなります。
また、疲労も比例して溜まっていきます。
この両方の作用により、筋肉痛が発生します。
また、人間の体はその傷ついた筋組織を回復させようと、体が自然治癒を始めます。
それは、次に負荷が掛けられても体が耐えられるように、前回よりも筋肉の繊維を
太くするように体が回復してくれます。
この流れを「超回復」と言います。
ですが、連日の大切な試合があれば、超回復を待っている時間はありません。
そこで私が毎試合の後に必ず行っている事を紹介します。
まずは1日目、試合を終えた後です。
もちろん試合の前には入念にウォーミングアップを行ってください。

1.帰宅後、使った筋肉を冷やす。

よくプロ野球の投手が、登板後に肩や肘を冷やしている光景を見た事があると思います。
「アイシング」と言って、使用した部位の炎症を抑える為に、冷やすのです。
私も帰宅後、自分の体の悪い部分(肩や肘、腰や膝)を冷やしています。

2.風呂に入る。


当たり前の事ですが、シャワーではなく「湯船」に入るという意味です。
ここで重要なのは、疲労した筋肉を温めて動かしやすくする事です。

3.ストレッチを行う。


一般に言われる整理運動です。
よく湯船の中で筋肉をほぐした方が良いと言われますが、それでは体温よりも高い状態なので
効率は下がるというのが事実のようです。
ですので、風呂から上がった後、ほのかに体が暖かい状態、「体がぽっぽしている状態」の時に
その日使用した部位をゆっくりと伸ばしてやります。
これはかなり重要な事です。

4.スポーツドリンクを飲む。

よく体が疲れていると、甘いものがほしくなると言われます。
これは自然な事で、体内の糖分が不足してしまう為に発生します。もちろん運動をした後も同じです。
それを補う為に糖分を多く含んだ食物を取るようにします。
当たり前ですが、余りにも多くの糖分を取れば…太ります。
それともう一つ、クエン酸を含む食物を取ります。レモン等に含まれる「酸っぱい」成分です。
このクエン酸には、先程書いた乳酸や余分な脂肪を燃焼させて、エネルギーにするなど
体に活力を与え疲労回復効果をアップさせる効果があります。
この糖分とクエン酸を多く含んだ食物、それを効率良く体内に摂取するのには
私はスポーツドリンクが一番効率が良いと思います。

5.睡眠をよく取る。


先程書いた超回復は、少しづつですが運動を行った当日から始まります。
そして、その超回復は睡眠時に行われるのです。
…と、ここまでが試合を行った当日に行うこと。
次からは翌日の試合前に行う事です。

6.ウォーミングアップを怠らない

ここまでの事をしてきても、多少筋肉痛が残ると思います。
そこで大切な事が「しっかりとウォーミングアップを行う」という事です。
そして、もう一つ大切な事が「ゆっくりと始動させてやること」です。
ウォーミングアップを行うにしても、いきなり激しいアップを行ってしまっては
超回復している筋組織を逆に痛めてしまいます。
その為に、試合に前に軽くほぐし、ゆっくりとランニングを行い、入念にストレッチを行い、
ダッシュを繰り返して、痛んでいる筋組織を温めてやる。あくまで除々にです。
その為にはグラウンドに早く入り、ウォーミングアップを入念に行う事が大変重要なのです。
騙されたと思って、ここに書いた事を実践してみてください。
恐らく㈮が終わる頃には、痛みを感じる筋肉痛は無くなっていると思います。
私たちは、野球で生計を立てている訳ではありません。
週末の野球で疲れたから、筋肉痛がひどいから仕事になりませ〜んではいけませんもんね。

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