「教わる」のではなく「盗め」

全くアクセス数が伸びないこのブログですが、めげずに更新します…。

このブログの中でも、私は時折「盗め」と表現する事が多いです。

なぜなら、人に教えられた技術では、あくまで受動的な立場でしか物事を捉えられないから。
また、私は問われても、簡単には答えを言わないようにしています。
あくまで本人に気付かせて、答えは自分で出してほしいから。

話は少し逸れますが、以前仕事の撮影の現場で、カメラマンのアシスタントの子が
カメラマンのチーフの人に、すごく初歩的な(見てれば分かるような)技術に関する質問をしていました。
私はそれを見て、「何で自分で盗もうとしないんだろう…」と思った瞬間、そのアシスタントの子は
黙って蹴りをもらってました(笑)

物事を観察して盗めと教えられたのは、私の祖父です。
それも口頭で教えられた事ではありません。
私は趣味で釣りをしますが、それは祖父の影響です。
祖父は昔ながらの職人肌の人で、無口で、口よりも手のほうが早く、よく引っ叩かれてました。
子供の頃祖父と釣りに行くと、祖父は「よく見てろよ」と言いながら、3度手本を見せてくれます。
必ず3度です。それ意外、細かく教えてはくれません。
その後「わかったな?」と言うだけで、本人は黙って釣りを続けます。
祖父は川ごと魚を釣り、私は全く釣れない。
祖父に釣れる方法を聞くと怒られ、引っ叩かれます。「さっき見せただろ!」と。
なので私は黙って祖父を観察します。

「自分と違う点は何か?」
「どこに差があるのか?」

年齢や技術、それが違う事は最初から分かっています。
しかし、負けず嫌いな私はそれでも釣り上げる魚の数を増やそうと考えます。
よくよく観察すると、次第に色々な事が見えてきます。
そもそもエサが祖父と違ったり、エサを流す場所が違ったり、狙っている魚がいる層が違っていたり。
結果、祖父にはかなわずとも、そこそこの釣りを楽しむ事ができました。

楽天の野村監督には、ミーティングで使う「野村の考え(野村ノート)」というノートがあるそうです。
このノートは「打撃」、「守備」、「捕手」、「投手」の4編からなる秘伝の書。
かつてのヤクルト、阪神、シダックス、現在の楽天でも活用されているそうです。
その「捕手編」には、こう記されているそうです。

分析→観察→洞察→判断→決断。
これだけの事を一球の間に繰り返す。


ただこれは野手にも言える事であり、もっと言えば一人の社会人としても当てはまる事だと思います。

本当に知りたく、欲しく、自分に身につけたい技術等があるならば、
分析し、自分で観察するはずです。その中には、模倣という手段を使っても良いでしょう。
それでも本当に分からない場合は自分から聞くはずです。
なぜならそこには向上心があるからです。

プロ野球やこれから始まる高校野球を見る機会があるならば、真剣に試合を見てください。
きっと自分にプラスになり、自分のプレーに活かせる事があるはずだからです。
その前には必ず、「何を得なければならないのか」、「自分には何が足りないのか」を分析して下さい。
そうして得た技術を磨き、さらに自分のアレンジを加えていけば確実に自分のものになる。
私はそう思っています。

2 Responses to 「教わる」のではなく「盗め」

  1. #7

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    二日でずいぶん書いたねぇ。
    週イチはチェックしてますからw
    引き続きいろいろ書いてください。

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    >#7さん
    有り難うございます。
    ただ残念な事に、一番見てくれているのは違うチームの方です。。。

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