ウォーミングアップの大切さ

高校の頃、平日の練習時には学年・クラスで授業が終わる時間もマチマチだったので
ウォーミンングアップ(キャッチボール前まで)は個々で行っていました。
遅れてきた後輩が、慌てて体を温め、通常練習に合流したのですが、無理したため大怪我をしました。
その時に先輩が
「お前、アップ舐めてんだろ?(怒)」
と吐き捨てるように言った事を覚えています。

体は無理をすると途端に悲鳴をあげます。また自分では温めたつもりでも、
十分に温まっていない場合も多々あります。

野球においての細かいアップの仕方は、チームで揃ってやらないので省略しますが、
しっかりと試合前に体を作る事を意識してください。
特に自分のウィークポイント(私は腰)を大事にしなければ、日常生活にも支障が出てきてしまいます。
それに、試合では(野球では特に)瞬発力が必要な動きが多いです。
そのため、急激に無理に付加をかけると体の腱は簡単に切れてしまいます。
ここではそうならないために、重要な事を書いておきます。
まず、体が温まったかの判断はで判断してください。

人によっては汗っかきな人。その逆な人といると思います。
どんな人でも体のバロメーターになるのは汗です。
それが「じわぁ」なのか「びしょびしょ」なのかで、怪我のしにくさ、怪我の度合いが変わってきます。




ここからは私の経験談です。

試合の前は、1時間半〜1時間前に現地に集合します(今もそうです)。
そこから着替え、アンダーシャツの上に1枚羽織り、グラウンドに入る前に、
まずは軽くストレッチをします(ランニングできるだけの筋肉をゆっくり伸ばします)。
そこからチームでランニングをします。多少疲れるまで走ります(←これが大事)。
キャプテンを中心にチームで輪になり、屈伸や伸脚などをしっかりします(この辺で汗がじわっと出ます)。
同じ輪の形でストレッチをします。体中の腱をしっかり伸ばします。
多少体が温まっているので、体も伸びやすくなっているはずです。
そこから3列くらいに並び、塁間の距離で最初はゆっくりほぐしながら、次にスキップなどを入れて
スピードを上げ、最後はダッシュを繰り返します。
この時点で、汗がびっちょりの状態になっていればOKです。
その後はスパイクに履き替え、アンダーシャツを取り替え、ユニフォームを着て、
初めてグラウンドに入りキャッチボールをします。
15分くらいでキャッチボール、トス、バントを終え、少し休んでから試合開始です。

 




何が言いたいかというと、少し疲れるくらい、しっかり汗をかいてほしいのです。
もちろん、試合開始までに時間が無い場合もありますが、それでも出来る事はあると思います。
7割くらい汗をかいた後に、少し休憩してから試合を迎えると筋肉がとても良く動いてくれます。
さらにストレッチをして、水分を補給しても良いでしょう(クールダウン)。
私たちと入れ替わりにグラウンドで練習を行う「小学生」たちも同じようにしているはずです。
元気いっぱいの彼らでさえそうなのですから、年齢を重ねた我々はさらにやっておいて
損は無いと思います。

それに翌日以降にくる「筋肉痛」の軽減にも良いはずです。
筋肉痛のメカニズムは断定されていないのですが、現在のところ有力なのが、
「筋線維とその周りの結合組織の損傷が、回復過程において炎症を起こし、
この際に発生した発痛物質が筋膜を刺激する」
という事だそうです。

つまりその損傷・炎症の起き具合を、試合前にしっかり調整してやれば良いのです。
私は試合前に時間が無い事が多いので、軽いジョグとストレッチは一度家の周辺でやるようにしています。
そして、グラウンドに入り再度体を温め直す(この時でも多少ほぐれているので、動きやすいです)。
しかし、絶対にやってはいけない事は、移動中に寝る事です。
一旦寝てしまうと、せっかく起こした筋肉、もっと言えば「アップをするための筋肉」を
寝かせてしまう事になります。
遠征などの際には注意しましょう。

以下、参考動画。






 

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