キャッチボール

野球の基本、キャッチボールです。
僕自身、今まで試合や練習の前には欠かした記憶がありません。
それだけ大切な事だからです。
余談ですが、学生野球のアップというものは、
まず「ランニング」「準備体操」「ダッシュ」、次に「キャッチボール」
最後に「トスバッティング(ペッパー)とバント」です。

どんな弱小チームでも、どんな強豪チームでも、プロでもアマチュアでも
必ず上記の練習は行います。必ずです。
なぜなら野球において、それほど大切だからです。

野球に必要な「投・走・打」を試合や練習前にしっかりと自分の体を100%近くの状態まで
もっていかなければ、試合で結果出せないですもんね。
話は戻って「キャッチボール」ですが、特に意識していないでやっている人も多いと思います。
上記に書いたようにとても大切な運動なので、目的としては色々あります。

・怪我(肩痛・肘痛)の抑止。
・体全体を使う運動なので、発汗させ動きやすい体を作る。
・自分のコンディションの把握。
・コンディションが悪いならば悪いなりに、自分がどこまで出せるか。

などなどです(細かい事は省略します)。

キャッチボールの基本は、
相手が取りやすいように「相手の胸を目掛けて投げる」という事と、
相手が投げやすいように「大きく構える」事や「声を出す」、
そして「グローブを立てて、両手で取る」という事です。
大前提として、相手がボール取りやすいように投げてやらなければなりません。
取りやすいのはどこか?それは相手の胸です。技術が無くても一番取りやすいのは胸です。
そこにキチンと目掛けて投げてやりましょう。
取る側がポロポロやっていてはキャッチボールになりません。
それには技術の前に「どんな球でも投げて来い」という意識が必要です。
それには両手を上げて相手を声で呼んでやったりするだけで、自分自身でも「取る」という
意識ができます。意外とこれは重要な事です。

それから、今だにグローブを寝かせて取っている人がいます。
「グローブは手の延長」です。
試しに短い距離で素手でキャッチボールをしてみてください。あるいはイメージしてください。
小指の外側はどこを向いてますか?親指の爪はどこを向いていますか?
そのボールを大切に落とさないように取ろうとしたら、自然と両手で取りませんか?
手を寝かせて取ると親指部分からボールが落ちませんか?
グローブも手と同じで5本の指+網しかありません。
基本的にグローブの中心でボールを取ってやるクセをつけましょう。
痛いかもしれませんが良い音がしますし、投げるほうも良い音がしたほうが
心理的に嬉しいですよね。

グローブの中心に当ててやり、親指ではボールを止めるだけ、あとは4本の指で
ボールをしっかりと包む。守備時でもこれはとても重要です。
もし古いグローブがあれば、網の部分だけほどいて、網無しのグローブで
キャッチボールするのも良いと思います。

私はキャッチボール時には、ユニフォームの上に一枚何かを着て汗を出させています。
汗が出るという事は体が温まり、筋肉もほぐれ、試合や練習に最適な体に仕上げるためです。
それから、「最低でも塁間までの距離」でのキャッチボールをお勧めします。
なぜなら、守備において「それ以内の距離で投げること自体」が少ないからです。
サードやショートを守備していて、自分が思っていた距離よりも短いと思った事はありませんか?
外野を守備していて、中継まで満足いく送球ができなかった事はありませんか?
そういう意識を無くす為に、わざと長い距離を投げます。
想定していた距離よりも本来の距離が短ければ、心理として「出来る」と思うからです。
野球は特に心理的(メンタル)なスポーツですので、自分の筋力のほうが勝っていても、
脳がそれを拒否すれば、自分のポテンシャルは100%発揮されません。
これは絶対です。

ですので、そういう事が無いようにある意味「自分が楽できる状況」をアップの中で
作っておくというのも、とても重要です。
仮に「塁間までの距離が届かない」という人がいます。
届かなければ、届くところまで思い切り投げれば良いのです。
相手にノーバウンドで投げれなくても、ワンバウンドあるいはツーバウンドで思い切り
投げれば良いのです。

「ノーバウンドで山なりで投げる」のと「ワンバウンドで思い切り投げる」のとでは、
肩を早く実戦で使えるようにするのは「ワンバウンドで思い切り投げる」ほうです。
これは科学的にも実証されてます。

試合前は特に、血液の循環を良くし、肩や肘、手首周りの筋肉を早く温める事が最重要です。
キャッチボールを無言でしている人が多く見かけます(私も最近サボってます…)。
これから試合や練習で大きな声を出すのですから、キャッチボールでも大きな声を
出してみましょう。
相手からボールをもらう時は、相手が投げやすいように「ヘイ!」や「来い!」など。
そこで自分の胸に良いボールが来た時は「ナイスボール!」という風に。
最後に私が一番重要だと思っている事ですが、体重移動をしてやる事です。
(これはバッティングも同じです)。
手投げだけだったり、上半身だけの投げ方では、必ずどこか一点に負担がかかり、
そこから怪我をしていきます。

それを防ぐ方法として「ピッチャーのフォームで投げる」という事だと思います。
それについては良い動画あったので紹介します。


「野茂投手のフォームを真似る」のではなく、体重移動を観て下さい。
振りかぶって右足に乗せた体重を、スムーズに左足に乗せ変え、その勢いをボールに乗せる。
簡単なようですが、なかなか難しいようです。
ですので、キャッチボールの時に、特段フォーム等を意識していない人、
体重移動が苦手な人は、自分が好きな球団の好きな投手で良いので、
真似して投げてみてください(ただしオーバースローに限る)。
しっかりと真似出来ていれば、しっかりと体重移動もできているはずです。
私が見た時点で、一番体に負担が無さそうなフォームで投げていて、
且つスムーズな体重移動なのは西武の涌井投手だと思います。

ちゃんとできるようになれば、自分の投げる距離も自然と延びていると思います。

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