昨日の試合 〜気付いたこと〜

久々の更新。
自チームよりも他チームの方から更新を促される声が多いというこの事実…。
♪幸せだなぁ。僕はぁ、ギャラリーが多い中で試合をする時が一番幸せなんだぁ。





10/17(土) 11時〜 富士見ヶ丘球場 VS Massimo戦。
結果:6対6で引き分け。
投手陣は3人での継投。
四球を出した後も、後続をきちんと抑えるという素晴らしい内容でした。
打撃も、点を取られた後にきっちり返すという事ができ、打順ではなく打線になっていたかと思います。
結果的には同点でしたが、上々の内容だったと思います。
その中で細かい事ですが、気付いた事を何点か記載していきます。

 





・緩いゴロの捕球〜送球


過去記事


内野手は基本的に、投手の投球と同時に一歩前に出て、早い段階でボールを捕球するか
体に当てて前に落とすというような動きをします。
早い打球なら、待っていてもボールは来ます。
しかし、自分の想像以上に緩いゴロが自分のところに来た場合は、自分からボールを捕りに
行かなければなりません。
人間は自分の想定外の事が起こると、「焦り」という感情が生まれます。
その焦りが原因となり、ミスに繋がります。
一番良いのは、打者のスイング、打球方向、アウトカウントや点差、ランナーの位置を常に確認し、
自分の守備位置の前後左右にボールが飛んで来たら、自分はどう動かなければならないか?を
常にイメージしておき、準備をしておく事です。
その為に一球一球集中する事が大切なのですが、その自分が描いたイメージを越えた打球が
飛んで来る事も良くある事です。
いわゆる「ボテボテ」の打球の場合、まず自分からボールに向かって低い姿勢のまま前に走ります。
前に走ると勢いが生まれますから、その勢いを殺し過ぎず、捕球し送球姿勢に入る為に、
わざと小刻みに地面を踏んで、歩調を合わせます。
その後送球に入る訳ですが、プロ野球やメジャーリーグではないので、素人にジャンピングスローは
現実的なスローイングとは言えません。
ジャンピングスローは見栄えは良いですが、腹筋や下半身、肩力がしっかりしていなければ
成功するものではありません。
それに、仮にアウトに出来なくても、ランナーを次の塁に進めてはいけないので、
暴投を防ぐ為に、より正確に投げる必要があります。
その為に一番良いのが、「ワンバウンドでの早い送球」です。
焦っている上に、「アウトにしなければならない」という心理が無意識に体を力ませ、思わぬ暴投を生みます。
そういった時こそ、捕球して正確にノーステップで投げる為にもワンバウンドでの送球を
しっかりと練習しておく事が重要です。
ワンバウンドでの送球は、自分の右側(逆シングルでの捕球体勢)に飛んで来た場合でも
重要なプレーになってきます。

・カバーリング

過去記事


これは野球の技術に関係なく、誰でも出来る事です。
ボールが飛んだ方向に向かって、とにかく走る。
これも練習時から「カバーに入る意識」が無いと、試合でなかなか出来るものではありません。
よく練習中にミスをすると「それ、試合に出るよ〜」と声を掛けるようにしています。
野球では試合中1回も守備機会が無い試合もあります。守備機会が1回だけの試合もあります。
ただ1回の守備機会を慌てず、ミスをしない為にも一生懸命練習をするのです。
常に「試合の為の練習」という意識を持ちながら練習を行わなければなりません。
「練習の為の練習」をしている人は、いつまで経っても意識の向上、技術の向上は望めないでしょう。

・ランダウンプレー


過去記事


相手の走塁編ミスに助けられて、ランダウンプレー(挟殺プレー)が発生する事があります。
自分がランナーの時はこういったボーンヘッドをしてはいけません。
昨日もランダウンプレーがありましたが、私は「もう1、2回前のプレーでアウトに出来た」と思います。
それは技術的な事ではなく、「今ボールをもらえばランナーを殺せる」と自信がある時には、
ボールを持って追っている選手をしっかり声を出して呼びましょう。
確実にアウトを取れるチャンスでもありますので、こういった場面では絶対にミスをしたくありません。
そのミスを少しでも減らす為にも、お互い声を出して呼び合い、確実にアウトにしましょう。

・一塁手の動き

内野手が捕球し、きちっと一塁へ投げたつもりでも、ハーフバウンドやショートバウンドになって
しまう場合があります。
これをバウンドになってしまった時に諦めて、取れるアウトが取れないのは非常にもったいない事です。
また、その難しいバウンドをすくい捕りや体を伸ばしてアウトにするのも、一塁手の
腕の見せ所でもあり、アウトに出来た場面では野手は活気付きます。
基本的に一塁手は早くアウトにする為に、野手の方向に体を向けて、体を伸ばして捕球します。
それが出来ない場面でも、体にボールを当てて、前にボールを落とすようにしましょう。
ファールグラウンドが広いグラウンドでは、キャッチャーや外野のカバーが間に合わず、
ランナーに一つ余計に塁を与えてしまう事になります。
またハーフバウンドの場合でも、一塁ベースより後ろに下がって捕球すると、全力で走って来た
ランナーと交錯し、思わぬ怪我をしてしまう事があります。
基本的にランナーは「ラインよりも外」を走らなければなりませんが、ラインの内側を
走って来る事も多々あります。
そういった場面では、怪我を未然に防ぐ為にも、腰をしっかり落として、どんなバウンドのボールでも
捕る、または体の前にボールを落とす
という意識が必要です。
また、塁上にボールが来ない事も多々あります。
その場合でも、まずはラインの内側でボールを捕球し、後逸しない事が最優先です。
それに、捕球した後ベースを踏む前にランナーにタッチすればアウトになります。
ベースが全てではありません。
以上のような事も、練習の段階で「後ろに逸らさない」という意識を常に持つ事が重要になります。
また練習時のノックでも常にランナーを想定し、仮にベース上にボールが来なくても、
捕球してすぐにランナーにタッチするという練習は出来ると思います。
それに、そういった練習の機会が無ければ、チームメイトに声を掛けて
短い時間でも手伝ってもらったり、個々練習の時や通常メニューに取り入れてもらう事もできるはずです。
他の野手に「どこにで投げても捕ってくれる」という安心感を、声やプレーを通じて与える事は、
非常に重要な事です。

・エラーをした後

イージーなゴロやフライをファンブルしたり、それが点に絡むエラーの場合などは
「くやしい」や「練習したはずなのに…」という思いが生まれるのは必然だと思います。
そういった場面では、ヘラヘラ笑うのではなく、大きな声で「すいませ〜ん」と叫んだり、
次の守備機会では同じミスを繰り返さないように心がけたり、打撃で返すように
頭の中を切り替えましょう。
はっきり言いますが、ミスをしたにも関わらずヘラヘラされていては、いくら照れ隠しでも、不愉快ですし、
他の野手は萎え、信頼を失います。

そのクセは、チーム内などの小さなコミュニティーでしか通用しないという事に早く気付きましょう。

・ブラックくんの動き

センターを守っていた「ブラックくん」(名字から命名)の動きを見ましたでしょうか?
内気な奴で、気心知れた人間にしか心を開かないという人間的な欠点がありますが
野球センスは私なんかよりもある奴です。
点に絡むエラーが目立ちましたが、まずは初回のフライを落とした時の動き。
打球が飛んだ時点で素早く半身で追い、落下点付近まで行ったら、体の向きを変え、
捕球体勢に入る。

結果は言い訳が出来ない程の凡ミスでしたが、深い位置でのフライ捕球の基本的な動きです。
次に、右中間に飛んだフライのカバーリング。
とにかく全力で追い、内野まで素早く返す。
これも外野守備時の基本的な動きです。
野球の経験年数を問わず、まずは基本に忠実にプレーを行う事は大切な事ですし、
何より自分の技術を伸ばすポイントになります。
最後に、最終回のエラー。
イレギュラーになってしまい、後逸。結果的にランニングホームラン。
そこで気付いてほしいのが「なぜあの守備位置だったか?」ということ。
ワンアウト満塁の場面で、外野手が考えなくてはならないのは
㈰タッチアップに備える(確実にフライをアウトにする)。
㈪ゴロが飛んで来た場合、素早くホームやランナーを刺せそうな塁へ送球する。
㈫深い飛球に備える。
他には、こちらの投手の投球内容(ボールが浮いているか、低めに行っているか)。
バッターの前の打席の打撃結果(どこの方向の打球が多いか)。
バッターのファールやスイング(投手のボールにスイングが合っているか、ダウンスイングかアッパーか)。
あらゆる場面を考え、想定して、㈫が無いと判断したブラックくんは、内野を抜けたゴロの場合と
浅いフライに備え、やや前目の守備位置に決めました。

結果彼の読み通り、内野を抜けたゴロを捕りに思い切り前進し、ランナーを本塁で
刺そうとしましたが…結果は皆さんのご存知の通り…。
ただ、そこまで考えた結果で守備位置を決めているか?
これからしなくてはいけない事を想定しているか?
ということ。
もちろん彼には子供の頃からの野球経験がありますし、100%同じ考えに行きつくという事は
求めてはいません。
しかし、何かが起きる場面で、それについて短い時間の中で徹底的に分析しておくと
いざ、それが起きても、さほど慌てず対応できるものです。

・塁を空けない

ここからはMassimoさんの守備時に起きたプレー。
詳しい場面は覚えていませんが、こちらの攻撃時、ランナー一塁の場面。
バッターは三遊間に打ち、ショートサードが捕球して迷わず一塁へ。
サードショートは送球をその場で見ていたので、三塁がガラ空きの隙に
二塁を廻ったランナーがすかさず三塁へ。
こういったプレーは、私はヒットやタイムリーヒット級のプレーに値すると思っています。
塁に出たランナーは、常に次の塁に進もうと意識し、守備側の隙を突く。
逆にこちらが同じ場面で守備に着いている場合は、ランナーが進塁しやすい隙を作らないように
次のプレー、そのまた次のプレーを常に考えながらプレーする。

・ファールでも追う

昨日の試合ではボールが待てず、左肩が開いてしまい、レフト方向へのファールを連発…。
そんな時でもMassimoさんのレフトは、常にボールを捕球しに行ってました。
厳密に言えば、審判がコールするまでプレーは続行しているので飛んで来たボールを追うのは必然です。
しかし考え方を変えれば、練習時のノックでもあまり出来ないレフト線への捕球練習にもなるのです。
もちろん、ファールからレフト方向に打球が飛んで来る事も想定できますし、
「長打にしない為の速いゴロを捕球する」練習にもなります。
あのファールのせいか分かりませんが、あの後♯18さんが打った、三塁線を抜けた
長打コースの当たりをレフトは抜かれる事なくシングルヒットにしていました。
また、三塁線への際どいファールの場合は、三塁手が捕球し、一塁へのワンバウンド送球の
練習に打ってつけだと思うので、例え審判がコールしていても、あからさまなファールでない限りは
試しに投げたほうが良いと私は思っています。

実際、大会等でもやります。
生きた打球で練習ができるほど、身になる事はないと思うので。
その代わり、きっちり投げないとヒンシュクを買いますが…。

 

5 Responses to 昨日の試合 〜気付いたこと〜

  1. #7

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    久々の更新ですな。
    自チームの人間も見てますよ!!
    昨日一塁で左上の送球を捕れなかったのは,思い出すに,ベースから離れられず,ベースに足を付けたまま左に伸びて捕ろうとしたところ,ランナーが目に入り避けてしまったという感じだったかと。
    早い段階でベースから足を離して送球を追いに行くべきだったんだと思ってます。
    慣れないサードだったし,いい球は来ないことは自分なりに覚悟はできてたつもりだったんですが・・・。
    最近外野の練習をさせていただくことが多いですが,また内野でも鍛えてやってください。
    来月は結構練習できますよね。
    昨日は打線は良かったよね。
    自分も久しぶりに2本打てました。
    相手チームのレフトがファールを常に追っているのは良いなあと自分も思って見てました。
    言われてみれば,ちゃんと結果に繋がっているあたりも素晴らしい!
    カバーも大事だよなぁ。。
    自分が一塁で後逸した時も,ライトがカバーしてくれていて良かったです。

  2. Massimo#26

    SECRET: 0
    PASS: 28c8edde3d61a0411511d3b1866f0636
    あのプレーは、三塁ゴロで、
    本来三塁に入るべきはショートでした。
    いつものショートであれば当然三塁に入るのですが、本職の内野手がいない状態でしたので・・・
    満塁のセンターのプレーは、もし捕っていたら2点目は許さないというより、セカンドで殺せたと思います。狙いはそこだったのかも知れませんね。

  3. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    >#7さん
    >>早い段階でベースから足を離して送球を追いに行くべきだったんだと思ってます。
    #7さんの場合は右手にミットを付けているので、逆シングルでも捕れないと思った場合は
    二次被害を考えて、ベースから離れてしまっても良いと思います。
    その為には下半身を固定せず、ボールが反れたとしても反応できるように準備しておく事が必要です。
    ランナーが目に入って交錯するのが怖いのであれば、
    とにかく体の前で「止める!」という意識でボールを処理するようにしましょう。
    >>来月は結構練習できますよね。
    そうですね。練習で土台を作ってから、初めて試合ですよね。
    >>自分が一塁で後逸した時も,ライトがカバーしてくれていて良かったです。
    「今自分は何をしなければいけないのか?」という事をちゃんと意識している人は
    何回も同じ事を続けていると無意識に体が勝手に動くようになってきます。
    少しずつ「野球」が身に付いてきている証拠ではないかと思います。
    >Massimo#26さん
    >>あのプレーは、三塁ゴロで、本来三塁に入るべきはショートでした。
    失礼しました。記事も修正しておきました。
    >>満塁のセンターのプレーは、もし捕っていたら2点目は許さないというより、セカンドで殺せたと思います。
    普通はそう考えると思います。点差もあったので、無理せず後続のランナーを刺す事を考えますよね。
    自分が守っていてもそれを考えていたと思います。
    ただ、それをしようとしないのがブラックくんのブラックくん足る所以であり、
    外野手の見せ場と言えば、見せ場であり。
    成功すれば、ワンアウト満塁という悪いムードを、一気に払拭できる場面でもあり…。
    試合後確認したら、「二人目のランナーを本塁で刺そうとしていた」そうです。
    ただ、ピッチャーは要求通り構えた所に投げてくれたので、打たれた事自体はキャッチャーの責任ですね。

  4. mongusee#21

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    >>ただ、ピッチャーは要求通り構えた所に投げてくれたので、打たれた事自体はキャッチャーの責任ですね。
    お初です。マウンドにいたストッパーです。
    あのシーン。確かにサイン通りの球種,コースに投げましたが、気の入ってない置きにいった真っ直ぐでした。
    手を出してくる雰囲気を感じなかったからですが、完全にナメてました。ビシッと投げとけば、あのあとの悲惨な事件も無かったような…。

  5. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    >#21さん
    コメント有り難うございます。
    あの場面はワンアウト・満塁場面でカウントはツースリー。
    内野安打ではなく、三振を取ろうとした配球でした。
    しかし、結果的にはジャストミートではないもののセンターへ。
    一か八かで伝家の宝刀でも良かったのかなぁと…。

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