今まで、試合を作る事を第一に考え、基礎の基礎をすっ飛ばしてきてしまった事は確かです。
そこで、今日はその基礎中の基礎、ボールの投げ方について。
まずは下記の動画を見てください。
我々と同じような草野球チームの動画です。
そこで注目して頂きたいのが、「背番号15」の選手と「背番号2」の選手。
背番号15の選手は、年齢は関係無いにしても、見るからに投げ方がおかしく見えます。
一方、背番号2の選手は割と普通なキャッチーボールに見えます。
その違いを考えていきます。
まず背番号2の選手ですが、ゆっくりと後方に右腕を回し、自体重をスムーズに移動し、
最終的に利き腕にその溜めた体重を乗せて、ボールを投げています。
だからこそ、投げる距離も伸びますし、強いボールも投げる事ができます。
次に背番号15の選手。
右腕に始めから力が入っているので、いざリリースとなっていてもコントロールが定まっていない。
そして、根本的に異なる部分が体重を移動できていない部分です。
右腕を回し、体の右半分に体重を乗せているにも拘わらず、その乗せた体重を左足(軸足)に乗せきれていないので
距離も伸びませんし、何より力の入ったボールを投げる事ができないのです。
野球ではこういう投げ方の事を「手投げ」と言います。
軸足に体重を乗せ、軸足のつま先を相手にしっかりと向けます。
その時に軸足でないほうの足は、しっかりと地面を蹴ってやります。
そして体重を乗せきったところで初めてボールを離します。
そうすると、軸足でないほうの足は勝手に引き釣られるか、蹴り上げた反動で上がると思います。
その結果、しっかりと体重が乗っているボールになるのです。
先ほどから書いているように、「手投げ」にならないようにするにはしっかりと全身でボールを投げるようにします。
特に下半身でボールを投げるという意識を持つこと。
肩や肘を痛める一番多い原因が、投球フォームの未完成(不自然さ)からきていると言われています。
「何をいまさら…」とは思わず、今のような時期でないと出来ない練習もありますので、
きちんとしたフォームをいち早く身につけましょう。